ロスタイム

 

いつだって僕は追い詰められて いやいや明日へ連れて行かれる
「まだ僕にはやり残した事があるのに」
そう言いながらまたフトンにもぐる

目を瞑って息を止めれば トクントクンと心臓の声が聴こえる
だんだんゆっくりと広がってく間隔に 苦しくなって思いっきり息を吐いた

 

「お別れしよう 今日がもう終わるよ 明日が来る
 準備は出来たかい? 合図を待つんだよ
 だから今はオヤスミしなくちゃ」

 

わかってるんだよ 5分前終了
わかってるんだよ 時計の針が言う
そんな事言われなくたって僕はもう本当は分かってるんだよ

 

望んでもないのにまた陽が昇る たいして期待はしてないのに
明日になったって僕が見ればまた今日で
そして僕はまた繰り返すんだろう

 


「迎えに来たよ また今日が終わるよ 明日が来る
 嫌がったって無理矢理連れてくよ
 動けないんじゃなくて 動かないだけだろ」

 

わかってるんだよ 5分前終了
わかってるんだよ 時計の針が言う
時計の針が今23:55を伝える  ランプが光るんだ
わかってるんだよ 5分前終了
わかってるんだよ 片付け始めなくちゃ
そんな事言われなくたって僕はもう本当は分かってるのに

 

僕らはいつかは目を閉じる
そんな時がゆっくりと近づいている
だけどまだまだまだ 終わるな